今回は、発酵食文化を学びに、雪国新潟を訪ねました。
日本の原風景が多く残る新潟。だんだんと近づいてくる風景を眺めながら、まるでふるさとに戻ってきたような安心感や、どこか懐かしい気持ちに揺られておりました。
豪雪地帯の大変な暮らしの中では、雪で冷やした天然の冷蔵庫で食品を保存する「利雪=
雪を利用し、共存する」という考え方が発展してきたそうです。
長い冬を越すため、収穫した食材を大切に保存して使う、発酵食文化が発展していったと教えて頂きました。
まずはじめに、長岡・摂田屋醸造の町を訪ねました。味噌・醬油屋蔵、酒蔵が集まっており、明治・大正期の建築物など 当時の人々の暮らしぶりを感じさせる様な街並みが保存されていました。そこで出会った地元で愛されるお醤油「越のむらさき」は、すでにわが家の食卓に欠かせないものになっています。
日本酒はお米本来の旨みと香りをしっかり味わえる極上吉乃川をご用意いたしました。こちらもぜひお試しいただきたい一品です。
つぎの目的地は、山古志村です。
山古志村は、冬になると数メートルの雪が積もります。
積もる雪は、時折人々の暮らしを困らせるものです。道路整備としてはもちろんですが、頻繁に発生する雪崩から人々の命を守るため、当時の村人たちは、ツルハシとスコップを使った人の力だけで隧道を掘り進めて行きました。
中でも中山隧道は、村人が16年の歳月をかけて長く大きなトンネルを掘り貫いたということで知られています。雪から自分や子供たちを守るという強い気持ちを感じました。
また、山古志村は中越地震で甚大な被害に見舞われました。その復興のシンボルとして、地元の学生が中心となって地域の方とともに作られた「山古志汁」をいただきました。
この「山古志汁」は、山古志村を訪れた方々へ、そして未来へ、“山古志の心”をつなげたいという想いから生まれました。
私たちも山古志の心をつなげるお手伝いができればと思っています。
その他にも栃尾揚げ、佐渡産ながも、魚沼地域で昔から食べられているきりざい、
雪室熟成黄金豚やインカのめざめ、ルレクチェのシャーベットをお届けします。