日本列島のほぼ中心部に位置する新潟は、夏は夏らしく、冬は冬らしく。四季がはっきりとしているとも言われています。豊かな自然が織りなす美しい風景には、思わずため息が漏れるものです。
海と山と両方の自然に恵まれる新潟には、豊かな食文化も根付いており、今回はとっておきの新潟を求めて取材に伺いました。
皆さんは「雪室熟成」という言葉を聞いたことはありますか。
雪国新潟では昔から冬を越すために食材を保存しようと、雪を天然の冷蔵庫として利用してきました。この雪の冷蔵庫である「雪室」は、常に一定の温度と湿度で食材を保存・熟成することで、甘みや旨みを増やす働きがあるということが最近の研究で分かってきました。
そんな「雪室熟成」を実際に取材させてもらいました。
我々が訪問した雪室の施設は、降り積もった雪で覆われたトンネルの奥に、広いスペースのある造りでした。広いスペースに肉をメインとして野菜などの様々な食材が熟成されていました。新潟では当たり前だった「雪室」という文化を日本中、そして世界中に広める活動にも取り組まれているそうで、私たちの産地フェアのコンセプトと共通するものがあり嬉しくなりました。
雪室熟成素材の中でも、 (株)ウオショクさんの新潟県のブランド豚『雪室熟成越乃黄金豚』を今回は紹介していただきました。バラ肉はお出汁と合わさると脂が甘く、そば・うどんとあわせて食べるのがおすすめの食材です。今回の産地フェアの中で雪室について少し触れさせて頂き、「雪室」を広める活動のお役に立つことが出来れば私たちも嬉しく思います。
新潟の海の恵みに出会うため、次に訪れたのは新潟中央水産さんです。
創業は明治37年。新潟・佐渡はもとより、日本海側の美味しいお魚を得意として全国にお届けされています。創業から受け継いだ「おいしさの心」は今も大事に受け継がれていました。
そんな新潟中央水産さんには、中々食べる事が出来ない佐渡産の食材を紹介していただきました。中でも、佐渡産のナガモ(アカモク)は独特の粘りがありシャキシャキネバネバの食感が特徴で非常に美味しいです。温かい麺と食べるナガモは何度でも食べたくなる味わい。
新潟の名産南蛮海老ももちろんご用意してお待ちしております。
今回の取材では、今まで食べたことのないようなミニトマトに出会うことが出来ました。
(株)たくみファームの『天使の唇』です。プチぷよという品種の『天使の唇』は、可愛らしい名前にぴったりなさくらんぼのような外見と食感で、甘味と酸味がぎゅっと詰まっています。ぷにっとした皮は柔らかく、かむと口の中にジューシーなゼリーがあふれてくる。そんな天使の唇を天ぷらにしてご用意いたします。
また新潟のご当地B級グルメ“タレかつ丼”。このタレかつ丼の肉にも先ほどお話しさせて頂いた雪室熟成越乃黄金豚でご用意いたします。タレもご当地のメーカー様のタレを使用します。
家族亭で新潟フェアのメニューをご注文のお客様には、少しではございますが新潟で人気のヤスダヨーグルトをサービスでご用意しています。
来年以降も新たな雪室熟成食材や新潟のうまさぎっしりをお届けできたらと思っております。