コロナ禍の生活、飲食店への逆風はまだまだ続きますが、こんな時だからこそ、「私たちのお店で過ごすひとときを、旅気分が味わえる楽しい時間にしよう」という想いで続けてきた四国フェアも、今年で7回目の開催です。日本各地の産地フェアを続けていると、「なかなか帰省できないから、久しぶりに懐かしい食事ができて嬉しかった」という有難いお声をいただくことがあり、感謝の念に堪えません。
今年はオリーブの島『小豆島』を中心に、四国・瀬戸内の魅力をお届けできればと思っております。
新たな食材を求めて高知県へ
「安芸しらす」でお世話になっている、安芸水産さんの近く、『シーベジタブル』さんを訪ねました。四万十川でたくさん採れていた「すじ青のり」は、近年ほとんど採れなくなっているそうです。こちらの皆さんは、『海藻で、人も地域も元気にしたい』という想いを込めて、港の陸で「すじ青のり」を養殖されています。今回は、地元で人気の食べ方、天ぷらでご提供します。
毎年お世話になっている、sanchikara(さんちから)さんから、新たなお野菜を紹介していただきました。海辺から車で1時間ほど走り、緑豊かな土佐れいほくに到着しました。お目当ての野菜は、しし唐よりも少し身が大きく肉厚な『土佐甘とう』です。これも天ぷらの素材に使用します。
オリーブの島「小豆島」へ
香川県高松港から小豆島まではフェリーで約1時間。今年は小豆島も含めた瀬戸内の島々で瀬戸内国際芸術祭が開催中です。私たちが訪ねたときは、開催前でしたが、地元企業の皆さんは、イベントの準備やお土産の製造で大変忙しそうにされていました。
小豆島に到着して、先ずは『東洋オリーブ』さんを訪ねました。国内、国外のオリーブを使用してオリーブオイルや様々なオリーブ製品を製造されています。地元の人たちはパンやアイスなど色々なものにオリーブオイルをかけて食べるそうです。フェアでは、オリーブハーブソルトを四国素材の天ぷらにつけてご提供します。四国の素材に少しつけ、オリーブの香りをお楽しみください。
小豆島といえばオリーブ以外にも昔から醤油が有名です。醤の郷(ひしおのさと)と呼ばれている地域があり、こちらでは醬油や佃煮などを作っている工場がたくさんあります。小豆島の醤油を使用した佃煮は島の経済復興を目的として開発され、今では小豆島の名産の一つになりました。四国フェアのお食事メニューには、佃煮をつけてご提供します。生海苔の香りが口いっぱいに広がりご飯がすすむ佃煮です。
お土産は、毎年大好評の「田野屋塩次郎シューラスク」をはじめ、「小豆島生のり」の佃煮、「鳴門金時 焼き芋かりんとう」、「おりーぶぐらっせ」等を販売します。
四国・瀬戸内にはまだまだいろんな島があり、たくさんの「美味しい出会い」があります。すべてをご紹介できるわけではありませんが、お客様に楽しんでいただけるように、これからも島巡りを続けていきたいと思います。
家族亭の「産地食旅 四国・瀬戸内島巡り」をお楽しみください。